spring has come

27歳の日々について

27.11月1日の日記

 いつの間に11月がやってきたんだろう。

いいかげん、久しぶりの日記になってしまった。衆議院選もハロウィンも終わった。別段多忙だったわけでもなく、ここ最近の気圧変化のせい。私は酷い片頭痛持ちである。だから雨や嵐や低気圧や、そういう時はすこぶる体調が悪いのだ。枕に乗せた頭をゆっくり起こすだけで奥歯をかみしめなければならないような頭痛がする。

 今日の午後から週末にかけて、私の住む街には台風がやって来るらしい。嵐の前の静けさというけれど、片頭痛について言うならば嵐の前が一番つらい。嵐の只中にはもはやそんなに痛まなかったりするものなのだ。今は偶然見つけた以前の処方箋の残りのおかげで少し落ち着いている。

 

 ところで、こんな嵐のやって来る折だというのに、明日から旅行に行く。

 一緒に行くのはこの間果物をお見舞いしてくれた人である。この人は度々ブログに登場していて、たぶんこれからも登場すると思うので、あだ名をつけたいのだけれどあんまり良いものが思いつかない。

 そう考えたら「パブロくん」というあだ名は素晴らしかった、と思う。かわいくて珍妙でおしゃまで控えめ。こんなにすばらしくて本人にぴったりのあだ名はそうそうないでしょう。もちろんパブロくんを知っているのは私だけなので、この記事を読んでくれている人には(そんな人がいるのならの話だけれど!)このあだ名がどんなにぴったりなのかたぶんわからないと思う。

 話をもどして、果物のひと。

 あんまりにもあだ名が決まらないので、

「もし苗字を自分で決められるなら何がよかった?」

と、この間会ったときに聞いてみた。もちろん、あだ名の参考にしようと思ったのだ。ちなみにその人に苗字は、実際に会ったことのある人物で言えばこの人だけではあるのだが、響きとして聞くとあまり珍しい感じのないものである。

「ええっ、わからないなあ、何がいいかな」

としばらく悩んだ後、

「伊集院とかかな…」

とぽつりと言った。伊集院!私は思わず大きな声で繰り返した。実際、伊集院って女性からするとあまり良いイメージのある名前ではない。数々の浮名を流したあのプレイボーイの顔が浮かぶもの。

 一方大きな声を出された相手の方では、いかにもしかめつらしい名前を挙げたことにびっくりされたと思ったらしくしばらく笑っていた。それで私はあわてて、

「そうね、とってもかっこいい響きよね」

と相槌を打った。私はあまり伊集院さんとお呼びしたくはないのだけれど、ご本人の意思を尊重して、これからここでは伊集院さん、と呼ぼうと思う。